新しい年の始まりに意気込んで買った手帳も、いつの間にかカバンの中で眠ったまま。
「書くことがない」
「見返してもつまらない」
そう感じた時、どうします? 手帳をやめますか?
実はそれ、
「手帳に書く内容を見直す最高のタイミング」が来た、という最高のサインなのです。
手帳が続かない理由、それは「成長」の証
手帳に対するモチベーションは購入した瞬間がピークです。
手帳を楽しく続けられる時は、きっと「書くこと」そのものが新鮮な時期です。
新しい目標を立てたり、日々の出来事を細かく記録したり。
書くことによって頭の中が整理され、心がスッキリする感覚を味わえます。
でもしばらくすると「別に書かなくても書き出すことが頭の中でできるようになってしまう」時期が来ます。
そのまま思考が整理され、やるべきことが頭の中でまとまるようになると、手帳を書くこと自体が億劫になり、出番は自然と減っていくのです。
これが「手帳が続かないかも」と感じる瞬間のひとつではないでしょうか。
その後なんとなく手帳を書いたり見返したりといったことが徐々に減るんですよね。
しかし、これは決して悪いことではありません。
いやむしろ、思考力が向上し成長した証拠なのです。
だからこそ、
「続かないかも」は「続けるチャンス」
だと捉えてみましょう。
記録の目的は「変化」と「成長」を楽しむこと
私たちは毎日同じような生活を送っているように見えても、少しずつ変化しています。
昨日まで夢中だったことが、今日はもう別のことに心を奪われているかもしれません。
同じような生活をしていても、毎日考えていることも興味や関心も少しずつ違いませんか。
手帳の役割は、ただのタスク管理や日記ではありません。
日々の小さな「変化」や「成長」を記録し、後から振り返って楽しむためのツールです。
例えば、過去の手帳を振り返ると、こんな発見があるかもしれません。
- 半年前、仕事のことであんなに悩んでいたのに、今はもう乗り越えられている
- あの時、カフェでたまたま耳にした言葉が、今の自分の行動に繋がっている
- 始めたばかりの趣味にどれだけ熱中していたか、当時の熱量が蘇ってくる
手帳は、あなた自身の変化や成長を映し出す「鏡」です。
「記録をして変化や成長を楽しむことの大切さ」
を知ると、なんの変哲もない手帳から、経験を蓄積できる宝物へと変わります。
手帳を続けるための具体的なテクニック
「でも、具体的に何したらええねや?」と、そう感じた方のために、手帳との向き合い方をリセットし、自分にとって最適な方法を見つけるためのテクニックをご紹介します。
1. 記録の「目的」を再設定する
「なぜ手帳を書くのか」を改めて箇条書きにして考えてみましょう。
- タスク管理:仕事ややるべきことの抜け漏れを防ぐため
- 思考整理:頭の中のモヤモヤやアイデアをまとめるため
- 振り返り:自分の成長や心の変化を記録するため
- 感情のデトックス:嫌なことや嬉しかったことを書き出して気分をリセットするため目的が明確になれば、書くべきことが自然と見えてきます。
目的もなく何かを継続することは私はとても苦手です。
ここはしっかり時間を使って考える価値があります。
2. 記録の「形式」を変えてみる
完璧主義を手放し、「毎日埋めなければいけない」というプレッシャーから自分自身を解き放ちましょう。
- 箇条書き:日々の出来事や気づきを箇条書きでシンプルに記録する。
- 例:「会議で出た案について、自分なりの改善点を3つメモ」
- 一言日記:その日一番心に残った言葉や出来事を一行だけ書く。
- 例:「ありがとうと言われた。もしかしたら久々かもしれない。嬉しい。」
- マインドマップ:特定のテーマについて、関連する言葉やアイデアを放射状に広げていく。
私個人としてはメモや日記を書くことはスマホで写真を撮ったりする感覚に近いです。
スマホの写真も、日々撮ったり、撮らなかった日もありますし、ちょっと出掛けてみれば数時間のうちに何枚も撮っていたりしませんか?
完璧である必要はありません。いきなり完璧にすることは不可能です。
ハードルは低いものから様子を見て段々と高くしていきましょう。
3. 「見返す」ための仕組みを作る
せっかく書いた手帳も、見返さなければ意味がありません。
- ふせんで目印:後から見返したいページに、色やテーマで分けたふせんを貼っておく。「ひらめき」「ToDo」「後で確認」など、自分なりのルールを決めるのがおすすめです。
- まとめページ:読んだ本や観た映画、訪れた場所などをリストにして、手帳の最後にまとめておく。1年を振り返った時に、自分の興味や関心の変化が一目で分かります。
理想の予定(タスク)と実際の記録(日記)を見比べてみるのも面白いと思います。
やってみたいこと、購入したいものについて検討したり調べた内容をメモしてみたり。
手帳を見返すことが習慣になるのであればどこに書いたのかわからなくなったメモを探すのに時間をかけるのもまた一興と言って良いほどです。
気合を入れて書くのも大事ですが、手帳を見返すことに最も気合を入れましょう。
書く内容も頻度も情熱も自由でいいですが、手帳は必ず見返しましょう。
テストにはここだけ出ます。
手帳を再開する、あなたへのメッセージ
手帳は、自分自身の変化や成長を映し出す「鏡」であり、未来の自分に宛てた「手紙」です。
手帳を見返さなくなった時こそ、それは「自分のバックアップとの対話を再開する」ベストなタイミングだと思うのです。
新しい気持ちで手帳を開いて、今のあなたの心の中にある「変化」を記録してみませんか?
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